王希奇(ワン・シー・チー)
中国錦州市生まれ。画家。魯迅美術学院油絵学部の教授で中国美術家協会会員。
代表作は国家金賞を受賞した『三国志・赤壁の戦い(合作)』や中国国家重大歴史題材美術創作『長征』等の大型絵画であり、
多数の大型絵画が中国美術館や博物館に収蔵されています。
2011年~2017年にかけて、1946年-1948年 葫蘆島港より105万人余の残留日本人の大送還をテーマとした大作「一九四六」をはじめ、
関連するシリーズ作品計50点を制作しました。
メッセージ
「一九四六」は歴史的な作品ですが、私はこの時期の歴史を二項対立の視点から見たわけではありません。作品のテーマは生命であり、戦争の犠牲者に焦点を当て、伝えるメッセージは平和の尊さです。
私にとって、絵を描く過程は、そのまま引揚げの過程を追体験することでした。
その顔一つ一つに、言葉を発することをためらう物語が書かれています。なぜ世界には苦しみがあるのかを世の中の人々に問いかけます。
絵の中の登場人物と静かな会話をし、歩きながら見たりしている間、彼らの声、ため息、急いだ重い足取りなど、絵から多くの情報を聞くことができるでしょう。
すべての人、すべての家族には物語があります。
はじめから最後まで歩いていたら、その歴史的瞬間に生きているかのように感じることになるでしょう。
この世界が永遠に平和で、素晴らしいものでありますように心から願っています。
(2025年11月6日 王希奇講演会より抜粋)